【アメリカファーストとは何か】
11月3日、アメリカで中間選挙がある。民主党の優位を伝える記事が多いが、共和党側(トランプ側)が選挙無効訴訟を頻発する懸念もあり、混乱が予想される。
2年前、「アメリカファースト」を掲げスタートしたトランプ政権は「世界の警察官」の役割を捨て、自国の優位になる政策を推し進めるということで、関税攻勢からスタートし、世界中が混乱に陥った。
一方で、国土の拡大を露骨に企図し、グリーンランドの買収や隣国カナダの取り込みすら発言し、ベネズエラ大統領を武力で確保したり、イラン攻撃を開始するなど、「力こそ正義」を振りかざしている。
こうした政策をアメリカ国民がどう受け入れているのか表現される選挙となろう。
11月3日はわが国では「文化の日」であるが、日本国憲法が公布されて80年という節目の日でもある。
近年の厳しい国際状況から、我が国も防衛力増強路線を走っている。日本国憲法の目玉は「平和的生存権」を唱っていることだ。
我が国及び我が国国民のみが「平和のうちに生存する権利」を有するのではなく、すべての人が「平和のうちに生存する権利を持っている」という宣言である。
トランプ大統領がイラン攻撃を開始する際、「一つの文明が消滅する」という発言をした。
不遜な言葉で容認できない。核で武装した国家の長たるアメリカが確証もなく「核開発をしている」というだけで、膨大な武力を以って攻撃し、大量の死傷者が出ることを意に介さない態度とはなにか。
攻撃に出るアメリカ国民・国防軍の見識はいかがなものかと考える。
今は選挙中でイラン攻撃は控えているが、選挙が終われば、再攻撃が始まるとも言われている。
一方で、4年以上続いているロシアのウクライナ侵攻もやむ気配がない。特定地区で一時停戦したとの報道もあるが、全体像が見えない。
すべての人が「平和のうちに生存する権利」を有するという思想を広げたい。
令和8年(2026年)11月1日
弁護士 加 藤 謙 一