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弁護士コラム

弁護士一日日記 令和7年10月度 【ガザに平和が訪れるか】

弁護士1日日記 令和7年10月度
【ガザに平和が訪れるか】
 2023年10月8日、イスラエルのガザ侵攻が始まってから間もなく2年が経過しようとしている。
 この間、200万人のガザ住民は6万6千人に及ぶ人命が失われた。昨日もイスラエルの攻撃により、30名の人命が失われたとの報道がある。
 こうした中、アメリカ・トランプ大統領はイスラエルのネタニヤフ首相をアメリカに呼び、「和平合意」を取り付けたとの発表をした。
 トランプ大統領の表現によれば、9月29日は「文明史上、最高の日になるかもしれない」とされた。
 ガザ地区を統治する「ハマス」を武装解除し、ガザの統治から排除し、「パレスチナ人らの委員会が暫定統治し、トランプ大統領が率いる機関が監督する」と言った構想であり、パレスチナ自治政府も歓迎し、英独仏の首脳も提案を支持し、アラブ諸国も提案に関与する意向を示したとの報道がある。
 日本の林官房長官も提案を高く評価すると述べたという。
 一人「ハマス」が孤立した形となった。
 この1週間が注目される。英独仏の「パレスチナ」国家承認の流れとイスラエルの反発がどのように折り合えるのか注目される。
 いずれにしても、ガザの「200万人」の人々は2年間全く人らしい生活が出来ておらず、ガザ地区のインフラは破壊尽くされ、子ども達は教育を受ける権利を奪われたままの状態にあると思われ、停戦が望まれる。
 停戦後日本はどう関与するか、我々は何をすべきなのか、何が出来るのかを考えるときが来た。

 一方、2022年3月から始まったロシアのウクライナ侵攻は停戦の姿が見えていない。
 ウクライナはガザ地区と違い、近代国家であり、防衛力の支援を各国から受け続けることが出来ており、屈辱的な停戦は出来ないだろう。
 ロシアのプーチン大統領も兵士や市民の事よりも自分のメンツを優先せざるを得ない日々にあると思われ、出口が見えない泥沼に陥っている。戦争は始めることは簡単だが、終わらせることは難しい。

令和7年(2025年)10月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2025-10-01)