弁護士コラム
弁護士1日日記 平成26年8月度
猛暑と戦う
8月に入った。誕生月であることもあって、いつもの月と違う親しみがある。
しかし、暑い夏である。毎日暑さと格闘しているような感を持つ。
7月末の日曜日、ゴルフに行った。猛暑に備えるために水を持ち込んだり、お茶を持ち込んだり、冷たいタオルを用意したりと装備が大変だった。
ところが、5ホールを終えたところで急に雷雨がやって来て、ゴルフ場にサイレンが鳴り響き、そのまま中断となった。猛暑は急激な気象を呼ぶらしい。
8月15日はお盆休みであるが、終戦の日でもある。69回目となろうか。先日、原爆投下部隊の最後の乗組員が老衰のため94歳で死亡したとのニュースがあった。我が父も94歳の陸軍伍長だがまだ生きている。レイテ戦の貴重な生存者だ。
明年70周年となる。戦場で戦った人の多くがいなくなるであろう。
「戦争でも原爆でも何も解決しない」と原爆投下部隊員が言ったそうだが、戦争をしたら終わりだ。勝者も敗者もない。そのことを銘記すべきだ。
今、昭和史を研究しようと本を読んでいる。現在読んでいるのは「マッカーサー大戦回顧録」だ。父が戦ったフィリピンの司令官であり、戦後の日本の形を決めたような人物であり、研究に値する。
その前に、半藤一利の「昭和史」を読んだ。日本と言う国の形が戦前と戦後ではまるで違う事が解る。
戦後生まれの自分には戦前の事がまるで解っていないと考えさせられた。
今年の日本は好景気らしい。そのせいか、あちこちで人手不足に陥っているらしい。「24時間営業」の牛丼チェーン店が人手不足で10時で閉店しているというニュースが今朝のテレビで流れていた。
従業員の言葉で、「働いても働いても暮らしが楽にならず、結婚も出来ない」と流れていた。つまり、安い賃金で働く職場で若者から敬遠されているという事か。
「希望こそ力である」ここで働くことに喜びがあると言われる職場を作ることこそ目標であって、幾ら収益が挙がったというのは目標ではない。
平成26年8月1日
弁護士 加 藤 謙 一
(2014-08-01)