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弁護士コラム

加藤謙一弁護士 一日日記【ウクライナに平和を(その2)】

弁護士1日日記 令和4年4月度
ウクライナに平和を(その2)
2022年2月24日に始まったロシアのウクライナ侵攻が続いている。
ウクライナ国民の難民化が400万人を越えたとの報道がなされている。4000万人の国民を持つ国なので国民の1割が難民化しているという状態となる。
思えば、太平洋戦争は二つの原爆投下によって、日本は降伏した。ウクライナは侵略した国家ではなく、侵略された国家なので徹底抗戦をするだろう。
ロシアの核利用は国際社会への脅しだ。
新聞報道では、5月9日終戦説が流れている。プーチンがどういう形で終結させるか関心が集まる。

1945年の太平洋戦争終結後にできた国連の平和維持機能が全く働かないことが明白となった。核を保有する戦勝国が拒否権を持つ国際機構は全く意味がない。
地球の現状は国家があって、国際機構はお飾りに過ぎないのが実情だ。どれだけ安保理で協議をしても解決策は出てこない。紛争関係者が拒否権を持つ構造は法的に意味がない。
これからの1か月でウクライナはどれだけの犠牲を払うこととなるのだろうか。ウクライナを救う白馬の騎士はやってこない。肝に銘ずべき実際だ。
今日、日本から政府専用機に乗って林外相がポーランドに出向き、ウクライナ難民の中で日本への移住を求める人を連れて帰るとの報道が出ている。
どれだけの人が日本を求めてくれるか注目が集まる。せめて、人道支援だけでも国際社会の先頭を切ってほしいと思う。

4月1日、新しい年度が始まる。18歳成年制度がスタートする。日本の若者が目を輝かせて国際社会を目指すような志の高い国家となってくれることを祈る。
2050年のカーボンゼロ社会を目指して大きく社会を変えていかねばならない。英知の結集が待たれる。
欲望ではなく、向上の意欲にあふれた若者が陸続と登場することを祈りたい。

コロナ患者の高止まりが気になる。5月の連休までに目途が立つことを祈ろう。

令和4年4月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2022-04-01)