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弁護士コラム

令和2年7月度 弁護士一日日記〈COVID19 増殖中〉

弁護士1日日記 令和2年7月度
【COVID19 増殖中】
 新型コロナウイルス感染者が5月末で世界で「593万人」であったところ、6月末では「1030万人」と「437万人」増加した。4月から5月の感染者増が「274万人」であったことと比べる急激に増殖していることが解る。
 死者数は50万5518人と報告されているので約5%の致死率となっている。
 アメリカの一日の感染者増は4万1554人となっており、止まることを知らない。ほとんどお手上げ状態に映る。(感染者総数:259万582人)
日本でも緊急事態宣言を解除したことから感染者増の報告が相次ぎ、昨日は全国で138名の新規感染者が報告され、延べ1万8831名の感染者となった。(死者数974人:死亡率5.1%)
ブラジルでは爆発的に感染者が増え、昨日の報告では感染者総数「136万8195人:死者5万8314人(致死率4.2%)」となっている。ペルー28万2365人、チリ27万5999人など中南米が急増している。
人々は第1波でCOVID19を見切ったのかも知れない。致死率5%の病気であり、恐れて経済活動をこれ以上止めることはできないという認識だ。
致死率5%の中には自分は入らないと考えている向きがある。高齢者・既往患者が死亡に結びついても若者は恐れるほどの事でもないという認識だろう。
後1か月もするとアフリカの時代になっているかもしれない。8月1日のこの記事の続編となるだろう。
東京では知事選が行われている。そのせいで都内で毎日50名以上の感染者数が出ても再度の緊急事態宣言を回避しているように思われる。
「信なくば立たず」で都民はもう緊急事態宣言を出しても経済を止めないのではないか。
アメリカのトランプ大統領は国民に何を言っても無駄だと思っているような気がする。ブラジルは「無策こそ最良の策」と考えている節もある。
アメリカの3分の1の人口を持つ我が国の感染者が100分の1以下の2万人程度と少ないことを感謝したい。国民性の故か。
国内の飲食店・観光関係者などが多大な損害を受けているだろう。後半年の2020年、年末の風景はどんなになっていることだろう。

令和2年7月1日
                        弁護士 加 藤 謙 一

(2020-07-01)